GDE®ガス拡散電極の断面SEM写真
GDE®ガス拡散電極の外観写真
GDE®ガス拡散電極
食塩電解プロセスにおいて、ガスを発生させる従来の陰極に替えて酸素原料のGDE®ガス拡散電極を用いると、
大幅な電圧低減が期待できるため、その商業化に取り組んでいます。
GDE®ガス拡散電極とは、ガス、電解液、触媒が同時に接触する三相界面が多数形成するように、構造体である多孔性基材と触媒から構成された電極で、デノラ・ペルメレック株式会社の登録商標です。
水素発生反応を酸素還元反応に代えたガス拡散電極を用いる食塩電解プロセスは、1993年以降日本ソーダ工業会が中心となり研究されてきました。
いくつかの電解システムが提案されている中で、苛性ソーダ室と酸素ガス室の区画を必要としない2室法は、大型セル構築が比較的容易であり注目されています。
海外では廃塩酸を原料とし、塩素ガスを電解合成するプロセスにおいて酸素ガス拡散電極を利用しています。また、金属空気2次電池でも利用が期待されています。